〜街刃:日鳥千庭編〜

 

 

 

「あ、千庭じゃ〜ん!お前も呼び出されたんだ」

 

 
署に向かう途中、日鳥は千庭を見止めて声をかけた。

 


「うるさい!そういうことはたやすく口外するなと言っているだろうが!」

 

「お前ホントに固いよなぁ…」

 

 と、そこで足を止める千庭。そこにはコンビニ。

 

 シャープペンシルの芯を切らしていることを思い出し、千庭は目の前のコンビニに入った。

 

「へぇ〜お前もこんなトコ入るんだ?」

 

「所用を思い出しただけだ」

 

 真っ直ぐ文房具の所へ向かう千庭、ウロウロする日鳥。

 

 目的のものを手に取り、千庭はレジへと向かった。

 

 レジにはちょっとした列ができており、並びながら千庭は思いをめぐらせていた…

 

 特区の事…杖承さんの事…

 


「次のお客様…」

 



 最近妙な事件が増えすぎている…

 

 何事も無かったらいいが…

 



「合計
1589 円になります」

 

「…え!?」

 



 金額に驚いて千庭はレジ台を見る…そこにはたくさんのお菓子…

 

「千庭〜よろしく〜」

 

「…この大馬鹿!!お前におごってやる義理は無い!!」

 

「え〜いいじゃんか〜。俺金持って無いし…」

 

「お前!!」

 

「わ〜ん腹減った…」

 

「ふざける…」

 

 と、千庭の目には後ろに並ぶイラつく客が目に入る…

 

「…」

 

 千庭は仕方なく財布を開けた。

 

「やった〜!!」

 

「ちゃんと返せよ」

 

「…出世払いでいい?」

 

「できるのか大馬鹿なのに」

 

「うん。千庭のために出世するよ」

 

「せいぜい頑張れ」

 

 袋の中から芯を取り出し、残りを日鳥に渡し歩き出す千庭。

 

 

 

 …お前のために出世するって言ってる意味、判ってんのかな?あいつ…

 

 

 

 日鳥はボリボリ頭を掻いて千庭の後ろを歩いた…

 

 

〜了〜

 

『日鳥千庭SSは金太さんに捧ぐ〜!』

 

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DQ友達のsou様から頂戴致しましたー!

金太にとってはヒトチバヒトの部分の、「ヒトチバ」の部分を語れる、 大変大変数の少ない(汗)

お友達であります!

彼女が街刃を読み出してくれてホント嬉しいです!!いつもかまってくれて有難う!

そして今回も有難うございますです〜!!

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